様々な情報がビッグデータとして収集・分析されるようになった現在、個人デー タの管理が大きな注目を集めています。特に、データの集中管理に起因する大 規模な情報漏洩が社会問題になっています。これに対して、各個人が本人のデー タを電子的に保有し、自分の利益を高めるようにそのデータを自律的に流通さ せることができれば、利活用の面でもリスク管理やコストの面でも大きなメリッ トが生まれます。
東京大学では、このような個人ごとの分散管理により個人データを安全かつ効 率的に流通させ効果的に活用するための「分散PDS」の研究を進めてきました。 この分散PDSの普及により、個人の尊厳とビッグパーソナルデータの利活用を 両立させ、日本の産業や学術を大きく飛躍させられるものと期待されます。こ の展開を加速するため、「集めないビッグデータコンソーシアム」を設立し10 月から活動を開始します。
本シンポジウムは「集めないビッグデータコンソーシアム」の開始に伴い開催 するものであり、今後本コンソーシアムへの参加を検討している皆様及びマイ ナンバーを含めて個人データ管理にご関心を抱く皆様にご来場頂きました。
15:00~15:10 開催挨拶 坂井修一(東京大学 大学院情報理工学系研究科長 教授) 15:10~15:50 特別講演 須藤修(東京大学 大学院情報学環長・学際情報学府長 教授) 15:50~16:30 招待講演 柴崎亮介(東京大学 空間情報科学研究センター センター長 教授) 16:30~17:10 基調講演 橋田浩一(東京大学 大学院情報理工学系研究科 ソーシャルICT研究センター 教授) 17:10~17:20 閉会挨拶 原田昇 (東京大学 副学長 産学連携本部長) 17:40~19:00 懇親会